東京メンタルクリニック

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不安障害

毎日の生活の中で様々な不安・恐怖を抱えることがあります。
しかし、これはあくまでも一時的なものであり、例えば嬉しいことや楽しいことがあれば忘れてしまうでしょう。
ただ、中には不安や恐怖が大きくなってしまい、日常生活に支障をきたしてしまう人もいます。
日常生活に支障が出るレベルになるとそれは「不安障害」という病気である可能性が高いです。
今回は、不安障害がどういった病気なのか、原因や仕事に関わる症状、治療法や薬の種類まで解説していきましょう。

不安障害とは?

まず、不安障害がどういった病気なのかご紹介していきます。
不安障害は精神疾患の一種であり、不安に対して様々な症状が表れる病気です。
人によって特定の環境や対象は異なるものの、心の中で不安や恐怖が占める割合が増え、精神的に苦しい状況が続き、それを回避しようとして日常生活に支障をきたしてしまいます。

そもそも不安という感情は、これから危険な状態に陥ってしまうと脳が判断した時に表れる感情で、一種の自己防衛反応でもあります。
ただ、この不安が大きくなりすぎたり、長時間持続したりする場合は障害となってしまうのです。

不安障害の目安としては6ヶ月以上同じような状態が続くと、不安障害であると診断されます。
未だに不安障害と通常の不安がハッキリと区別されているわけではありませんが、数ヶ月不安や恐怖に苛まれているという方は、病院を受診した方が良いでしょう。

不安障害の原因

不安障害の原因は1つではなく、様々な不安や恐怖が関係しています。
どういったものが原因になっているのか、9種類の疾患別にご紹介していきましょう。

  • パニック障害
  • パニック障害という言葉は耳にしたことがある方も多いかと思います。
    実はパニック障害というのは不安障害の1つです。
    継続的に何度も予期しないパニック発作が表れた場合、パニック障害だと診断されます。

    パニック発作は突然の恐怖や強い不快感が高まり、ピークに達してしまうことで体に様々な症状が引き起こるものです。
    例えば動悸や感覚麻痺、ふるえなどの症状が表れます。
    具体的な原因は人によって異なりますが、不安よりも恐怖感で引き起こることが多く見られます。
  • 不安分離症
  • 不安分離症は、愛着を持っていたものと突然別れてしまうことで過剰な不安や恐怖に陥ってしまう状態です。
    例えば愛する人やペットが亡くなってしまった時や、これまで守っていた家から離れなくてはならない場合によく見られます。
  • 選択性緘黙
  • 選択性緘黙とは、ある特定の場面になると話せなくなってしまう状態を指します。
    例えば、小学生の子どもが家だとたくさん話してくれるのに、学校に行くと話せなくなってしまうといったケースがあります。
  • 社交不安障害
  • 社交不安障害は、他人から注目されると不安や恐怖を感じてしまう症状を言います。
    舞台に立つと緊張してしまうことはありますが、例えば小規模のグループ内で自己紹介をする場面でも緊張してしまい、発汗や動悸、ふるえなどの症状が表れる場合には社交不安障害である可能性が高いでしょう。
  • 限局性恐怖症
  • 限局性恐怖症は、その人の経験からトラウマを抱え、特定の状態に陥ると強い不安や恐怖を感じてしまう症状です。
    閉所恐怖症や先端恐怖症、集合体恐怖症など、様々な限局性恐怖症があります。
  • 全般性不安障害
  • 全般性不安障害は、これと言った原因はないのに漠然と不安や恐怖を感じてしまう状態を言います。
    あらゆる物事に対して不安を感じてしまうため、日常生活にも支障をきたしやすいです。
  • 広場恐怖症
  • 広場恐怖症は、電車やバスなどを利用したり広い空間にいたり、多くの人が集まっているところにいると不安や恐怖を感じてしまう症状です。
    人の多い場所に対して恐怖を感じる人は広場恐怖症である可能性があります。
  • 物質・医薬品誘発性不安障害
  • 不安や恐怖の原因が特定の物質や医薬品によるものだった場合、物質・医薬品誘発不安障害と診断されます。
    これは、アルコールなどの中毒を引き起こしている人や、睡眠薬・抗不安薬などを取らないようにしている人に見られやすいです。
  • 他の医学的疾患による不安障害
  • 不安障害自体は精神疾患ですが、引き金となっているのが身体疾患によるものの場合、他の医学的疾患による不安障害と診断されます。
    例えば甲状腺機能亢進症(バセドウ病)やてんかんなどは、自律神経の影響から不安障害につながる症状が表れます。

仕事に関わる症状

不安障害にも様々な症状が表れ、重軽度も人によって違います。
例えば、いつも落ち着きがなく些細なことが気になってしまう程度なら仕事にも影響は及ばないでしょう。
しかし、注意散漫で集中できなかったり、常にイライラしてしまったりする場合は、仕事や人間関係でトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

また、精神的な症状以外にも身体症状として頭痛や肩こり、めまい、動悸、息切れなどが表れます。
仕事ができない状態にまで追い込まれてしまう場合もあるので気を付けなくてはなりません。

不安障害の治療法と薬の種類

不安障害は基本的に精神療法と薬物療法を組み合わせて行います。
精神療法はカウンセラーと共に話しながら不安・恐怖の原因となっている対象や環境に対して考え方を変えるようにしていくものです。

薬物療法では医薬品によって精神的に落ち着きを取り戻し、不安や恐怖を軽減していきます。
一般的に使われているのが「SSRI」です。
SSRIはセロトニンの分泌を促して不安や恐怖を軽減していくのですが、薬の効果が表れるまで最低でも数週間は継続的にSSRIを服用しなくてはなりません。

他にも脳神経に働く「抗不安薬」や動悸やふるえなどの体に表れた症状を抑えるための「β遮断薬」なども処方されます。
このような医薬品による薬物療法と精神療法によって不安障害を治療していくのです。

不安障害は原因や症状も様々ですが、場合によっては仕事ができなくなってしまうこともあります。
そうなる前に早めに医師へ相談した方が良いでしょう。

適切な治療を受けられれば不安障害も少しずつ改善されていきます。
また、最近ではリワークプログラムといった復職支援やEAP(従業員支援プログラム)でも精神疾患を治療しつつ仕事ができる環境づくりも行われているので、気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。

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