うつ病について
うつ病は、一般に気分の障害を基本症状とする精神障害です。
ほとんどの場合に反復性が認められ、通常として病的な状態から回復することが可能であると考えられています。
原因については未だ厳密には特定されていませんが、脳の働きが深く関わっており、環境的な要因も大きいとされています。
最近では、職場うつ・女性うつ・受験うつ・介護うつなどの俗称でメディア等で言及されることも多くなりました。
症状には、精神症状と身体症状の両方があります。
精神症状は、抑うつ気分や興味・関心の減退、思考制止などが挙げられます。
身体症状については、ほぼ必ず現れ、食欲不振や睡眠障害など、自律神経症状が中心となります。
そして、それらが多様な組み合わせで現われるというのが大きな特徴です。
うつ病の症状例
精神症状 | ||
---|---|---|
抑うつ気分 | 喜べない | 思考制止 |
興味・関心の減退 | 決断不能 | 無気力 |
不安 | 虚しさを感じる | 無価値感 |
絶望感 | 何ごとも悪く考えてしまう | 自殺したいと考える |
気分の浮き沈み | …など |
身体症状 | ||
---|---|---|
睡眠障害 | 食欲不振 | 過食 |
体重減少 | 倦怠感 | 体調の変動(朝調子が悪く、夕方に回復する) |
頭痛 | 頭が重い | 身体各部の痛み |
動悸 | 口の渇き | 吐き気 |
便秘 | 性欲減退 | 自律神経症状 |
…など |