東京メンタルクリニック

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強迫性障害とは

「強迫性障害」はOCD(Obsessive Compulsive Disorder)とも呼ばれ、特定の事柄が気になって、それを打ち消すための行動を繰り返してしまう病気です。

世界的には50人~100人に1人が人生のどこかで強迫性障害を経験するといわれており、男女で発症率の差はみられません。
強迫性障害では回復と悪化を繰り返す傾向があるため、本人や家族が症状に困っているときは早めの受診が推奨されています。

強迫性障害の症状

強迫性障害では、特定の考えやイメージが自分の意思に反し何度も頭に浮かんできて強い不安や不快感が起こり、それを打ち消すための行動を繰り返してしまいます。
この特定の考えのことを「強迫観念」、繰り返しとってしまう行動を「強迫行動」といいます。

代表的な強迫観念と強迫行動の例としては次のようなものがあります。

強迫観念強迫行動
手が汚れている何度も手を洗う
部屋の鍵や戸締りができていない気がする何度も確認する
物が順番通り並んでいないと悪いことが起こるような気がする何度も並べ直す
刃物が視界に入るだけでけがをするのが怖くなる刃物を隠したり遠ざけたりする

外出すると帰宅後に全て着替えてシャワーを浴びなければ心配という症状の人では、外出が億劫で引きこもりがちになってしまうこともあります。

強迫性障害には、自分自身が手洗いや確認作業を繰り返す「自己完結型」と、家族に頻繁な戸締りの確認などを要求する「他者巻き込み型」があり、一般的には後者の方が重症です。
単なるきれい好きや他の精神疾患との違いは、「本当はここまでする必要がないのに」と本人が理解していながらやめられないという点です。
程度が強く日常生活や社会生活に支障をきたす場合は治療の対象となります。

強迫性障害の治療法

強迫性障害の原因はまだはっきりと分かっていませんが、現在研究がすすめられており、以下のような要素が関連する可能性があると考えられます。

  • ストレスや心的外傷
  • 遺伝や家庭環境
  • まじめで几帳面な性格
  • 脳内のセロトニンの不足

通常行われる治療法には次のようなものがあります。

薬物療法

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は抗うつ薬の一種ですが、強迫性障害にも一定の効果が見られるとして治療薬に指定されるようになりました。
脳内で神経細胞間を行き来して感情の起伏を安定させる働きを持つ神経伝達物質「セロトニン」が、もとの神経細胞に再度取り込まれるのをブロックすることで、神経細胞間のセロトニン量を増やす薬です。
強迫性障害の治療に使えるSSRIには「クロミプラミン」や「フルボキサミン」などがあり、クリニックでは効果や副作用の具合を見ながら処方を決定します。

強迫性障害では強い不安を伴うケースが多いため、SSRIと併用して、不安を軽減させるために抗不安薬の投薬を行うこともあります。
抗不安薬は種類が多いため、患者様の体質や症状に合わせた薬を処方します。

認知行動療法(CBT)

認知療法では、強迫観念そのものをなくそうとするのではなく、例えば「手が汚れているかもしれない」と感じたときの自分の反応の方を見直します。
その人特有の反応=「認知」について本人だけで気づくのは難しいため、医師や心理療法士がサポートして行います。

曝露反応妨害法

曝露反応妨害法は上記の認知行動療法の一種で、気になることを避けるのではなく、あえて接しながら、習慣になってしまっている強迫行動を抑えられるよう訓練します。

薬物療法・精神療法ともに、効果が出るまでには個人差があり、数か月以上かかることもあります。

上記の治療法を組み合わせ、診察やカウンセリングなどを通じて1人1人に合わせた強迫性障害の治療を進めていきます。

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